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❅·̩͙7 ページ7

多数の目がこちらを覗いた。
きょとんとする目が大半。
その中で1人分だけ、驚きに満ちて見開いている目。



『え、待って。なんで?』



それはこっちのセリフだよ渡辺。



「あー!Aちゃんだ、俺のこと覚えてるー?
カラオケまた行こうねえ!」



紫の雪が遠くから手を振っている。
あれは…コントローラーでも握ってるのか。
ヘッドホンがついているし、ゲーム中みたい。



わざわざ私に声なんてかけなくていいのに。



「3年の…あれ、そういや俺苗字知らないな。
なんていうんすか?」


「A、でしょ」



奥から出てきた人物に死ぬほどびっくりした。



「あ、阿部じゃん…え、阿部も白雪なの…?」



1年の頃同じクラスで、席が隣になって以来
苦手な理数系は教科担当よりも阿部を頼っていた。
教師より分かりやすい説明で男女問わず阿部の周りに集まった。



こりゃあ3年では生徒会長かな、と思っていたレベルだったから
何故今年の生徒会長が阿部ではないのか不思議だったけど…
白雪に席を置いてるなら納得だわ。



阿「そうだよ笑 いらっしゃい。話すの久しぶりだね」



そう言う彼の胸元には、緑の雪。
マジじゃん。



目「まだ帰ってないのは?」


「佐久間はさっき呼び出されて出てった。
勉強がてらラウールも行かせた。それ以外は帰ってる」



あ、あの人見た事ある。
いかつい顔してるし背高いから威圧感がすごい。



目「そっか、じゃあとりあえずここにいる人に言うんだけど
3年生のAA先輩です。月見るのが好きらしいから
ここからの眺めを見てもらいに来ましたー」



雑な説明にへーとか了解ーとか適当な返事が飛び交う。
いやいや、そんなので関係ない女を白雪の場所に入れていいのか。



それともこういうのは日常茶飯事?
だから皆驚かないの?



「珍しいね。目黒が女の子連れてくるなんて」



奥に見えるキッチンの前のカウンターに腰掛けた人が言う。
オシャレなグラスで水飲んでる。



目黒が連れ込むのは珍しいんだって。
まあ、さっきの様子じゃわざわざ連れ込まなくたって
女の方から強請られるだろうな。

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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