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「オっシャレやな〜」
*服じゃなくて部屋の内装に夢中です
「TETSUYAさん物件のリフォームマニアなんで。どんな部屋でもオシャレにかっこよくプロデュースしちゃうんです」
もちろんこのオフィスの内装はTETSUYAが手掛けたもの。
「一流スタイリストなのにリフォームまでしちゃうってすごくないですか?私もいつか絶対にTETSUYAさんみたいなスタイリストになりたくて…」
夢を語りだすと止まらないAさんです。
カシャ
康二が不意にシャッターを切る。
「やっ//なに撮ってんですか」
「いや、Aちゃんいい顔しとったから」
思わず、とか言いながらニヤついてる。
「なんかカッコええやん?そういうの。大丈夫。Aちゃんなら絶対なれるで、一流スタイリスト」
康二にそう言われると、すごく嬉しいし、頑張ろうと思えてくる。
だって夢は康二の専属スタイリストになる事ですから__
鞄から三脚を取り出して一眼レフを固定すると
「ここか?こっちやな」
ファインダーを覗いて調整してる。
「Aちゃん、こっちおいで」
不意に呼ぶから慌てて康二の隣に立つ。
「カメラ見て〜?ほい、動脈ピース」
言いながら腰をぐいっと抱き寄せた。
「……っ///」
カシャッ⭐︎
大きなシャッター音。
抱き寄せた手がパッと離れるとカメラに駆け寄って確認してる。
「ええ感じやん?これ〜」
見てみぃ言いながら、いま写したのを見せてくる。
"めっちゃカレカノ感///"
急に抱き寄せられたから、少しはにかんでるAの表情。
そんで、康二は当然ですがカッコいい。
" あ〜この写真ほしい〜"
「あとで送るから連絡先交換しよ?」
あれ//また心の声漏れてました…?
ーーーーー
「ありがとう。ほんなら、てっちゃんおらん時また来るな 笑」
バイバイって手を振って帰ってった。
てか、なに "てっちゃんおらん時また来るな"って…
死ぬし!
もう、心臓バクバクだわ!!!
なんなの今日、何だったの〜!!!
一生分の運使い果たした気分だった。
ーーーーー
こーじ今日ありがとう
お味噌汁めっちゃうまかったで
夜、2人で写った写真と一緒にメールが届いた。
今夜は眠れそうにない………
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作者名:ミズ | 作成日時:2024年3月24日 19時