白い尾とあなたへ

男っぽくない? shk ページ39

社会人・同棲・同期モブ、上司モブあり
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shk視点
できることなら行きたくないけど。こういうのが大事っていうのはわかってるから。
今日は飲み会がある。朝は会社に行っていつも通り仕事して、終わったら居酒屋に…って、冷静に考えてどんなハードスケジュールだよ。

会社について早々に仕事に取り掛かる。あーあ、ほんと早く帰って一緒にご飯食べて一緒に映画見て一緒に風呂…は入んねぇな1人で入るわ。

〔お疲れ〜。さぁて一緒に行くか〕

肩を組んでくる同期。

「わかってるわかってる行くよ」

うるさい店内、妙にオレンジっぽい明かり、ビールのジョッキのぶつかる音。あいつら5人と来る時の方が絶対楽しいんだけど。
幸い同期のこいつが口が達者だから自然と俺を端の席に座らせて隣を陣取ってくれてる。俺に彼女がいることも知っている上で(自分で言うのもなんだけど)モテる俺を気遣ってくれてるようだ。
雑談したりして過ごすこと30分くらい

〔君さ〜!!見るからに身体ほっそいよねぇ?〕

うげ。課長。

「ははっ、そうすか?」
〔ちゃんと食べてるのー?お昼ご飯サラダだけとか女みたいなことしてんじゃないのー?〕
「なんすかそれ、怒られますよ。ちゃんと食ってます」
〔女みたいな体格してさ、そんなヒョロヒョロじゃ頼りないんじゃない?彼女いんの?男として見られないよ俺みたいにがっしりしてないと!〕

あ、うるさい。イラつく。ていうか酒弱すぎだろ酔うのはっや。
グラスを握りしめたままの俺の肩をぽんと叩く同期。

〔えー!?課長は魅惑のマシュマロボディじゃないすか!がっしりとはまた違いますよ〜!wまあ親しみやすくていいっすよね課長は〜w あ、シャークんらいん見といて?二次会の場所書いてっから、もっかいちょっと電話で確認しといて〕

と言って、スマホを見るよう促される。おれ二次会行かないって言ったのに。スマホを開く

〔二次会の場所に連絡とり行ったフリして帰れ。普通にセクハラされてて笑えねーw〕

笑ってんじゃねぇか。まあ、ありがたく帰るけど。わりぃ、って声掛けて席を立つ。今度昼奢ろ。
あー、外結構暗いじゃん。今から急いで帰っても寝てるかな。

続きます

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