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迷子 ページ10

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コンビニで必要なものを買って、流されるまま連れて来られたさっくんのお家。
想像してたよりもずっとおっきい一戸建て。何人で住んでるんだろう…



佐「こっちこっち〜」



『Ensoleillé』と書かれたお家型の表札の前を通って階段を登る。



佐「ただいまー!」

「あ、佐久間おかえり〜…って、は!?」



さっくんが勢い良くドアを開けた先にたまたま人が居て。
バスタオルで髪を拭いていたその人がピシッと固まったかと思ったら大きな声を出した。
わー…色白ぉ…
真っ黒のペラペラの半袖Tシャツから覗く腕は真っ白で暗闇に映える。



「おまっ…人じゃん…!どういうこと…!!」

佐「にゃ?俺メッセージ送ったよー?」



声を潜めてさっくんに詰め寄るお兄さん。人じゃん…?って、どういう意味?なんか雲行き怪しいじゃん…
どうしたら良いか分からず棒立ちしていると、もう一つ奥の扉が開く。



「ふっか?こんなとこで何して…」

佐「あ。照ただいま〜」



おっきくてガタイの良いお兄さんが、さっくんと、色白のお兄さんと、そして私に視線を向けて固まった。
デジャヴ…?



「こ、こんばんは」



思わずどもっちゃったのは、お兄さんの表情がすごーく険しかったから。



深「照〜……」

岩「はあぁ……佐久間おまえ…」

佐「んぇ?!なになに!?」

岩「一旦リビング集合。…そちらの方もどうぞ。」



とりあえず訳も分からず着いて行く。
ひかるって呼ばれてたお兄さんは見るからに頭抱えてるし…色白のお兄さんも困ってる…
さっくんはピンと来てなさそうだけど、きっと何か不都合が起きてるのは確かだ。



岩「ふっか何か飲み物出してあげて」

深「あいよ〜コーヒー飲めます?」

「あ、はい!」



「コージが居れば本格的なの淹れてくれんだけどインスタントでごめんね〜」って色白さんが言う。…新しい名前。



深「ほい。熱いから気をつけてね〜」



コトンと目の前に置かれたマグカップ。
取っ手が猫ちゃんの尻尾になってる。可愛い。
ホカホカの湯気が立つそのマグカップをジーっと見てたら隣に座ってたさっくんがふふって笑った。



佐「可愛いっしょー?それ。俺のとセットなんだよ〜」



あ、ほんとだ。可愛い。
さっくんのがキジトラっぽい猫ちゃんで、私のが白に黒とかオレンジっぽい模様が入ってる猫ちゃん。
若干空気が和らいだところで、色白さんが「じゃ、俺は髪でも乾かしてくっかな〜…」と言ってそそくさとリビングを出て行った。

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あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時

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