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「俺の父ちゃん、つまりAのおじいちゃんだな。めっちゃくちゃギャンブル好きでさ。」
「それは知ってますけど…まさか、」
「借金よ、借金。あのクソ親父とんでもねぇ借金残して死にやがった。」
「やっぱり…。」
「ママとAに迷惑かけるわけにはいかない。俺たちは共働きだったし、Aが1人で家にいる間にもし取り立て屋の怖いおっさんが来たらやだったんだよ。」
「そんなの、」
「いいか。俺はママとAがなによりも大切なんだ。守るにはこうするしかなかった。今のお前なら、少しは俺の気持ち理解できるよな?」
「…。」
「悪かったな。突然何も言わずいなくなって、寂しい思いさせて。」
私は病院をあとにしてその足で実家に帰った。
お母さんも仕事が休みだったらしく、家にいた。
「どうしたの?急に帰ってくるなんて珍しい。」
「お父さんとこ、行ってた帰り。」
「…そう。どうだった?」
「本当に骨折してるのかと疑うくらいうるさかった。」
「あの人はいつでもニコニコしてるからね。」
窓辺に飾ってあるかすみ草を愛おしそうに見つめて微笑む。
「お母さん、まだお父さんのこと好き?」
「ふふっ。なぁに急に。」
「恋バナ。」
「んー、そりゃあ永遠の愛を誓った仲だからねぇ。」
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時